と旅行の記録をつらつらと書いたり、旅のしおりにまとめたりしました。
本稿はそれらとはちょっと異なり、旅先で考えさせられた「とある話」を、備忘のためまとめます。
その前にモリー先生というのは、本や映画にもなった実在の人物のことです。
雑誌のコラムニストとしてバリバリ仕事に打ち込むミッチ(著者)が、かつての恩師であるモリー先生の病状をテレビで知る。先生に会いに行ったミッチは、モリー先生のたわいない質問に答えられないまま帰る。その答えを言いにまた会いに行くと先生からは更に難しい質問をされ、いつしか彼らの議論は毎週火曜に行われるようになる。モリー先生の最後の授業がミッチの人生を導く。
というお話です。
このモリー先生が実にシンプルな、しかし人生において大事な質問をしてくる先生であり、
スーダンでまさに彼に相当する人物と話した時の記録が以下です。
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(スーダン人と日本人が英語でした会話)
ス「君の奥さんは一人だけか?」
日「いや、まだ結婚していないよ」
ス「なんで結婚しないんだ?」
日「結婚にはお金がかかるからお金を貯めないと」
ス「ここまで来るお金はあるのにか?」
日「もっとかかるんだ」
ス「なんでお金がかかるんだ?」
日「結婚式を日本では盛大にやるから準備にお金がかかるんだよ」
ス「そんな盛大な結婚式をやることが目的で結婚するのか?」
日「そうではないけど、、、他にも東京では家にお金がかかったり、家具とかなんでも高いんだよ」
ス「なんでだ?今も東京で暮らしているのに?」
日「良い家を買おうと思うと東京では大変なんだよ」
ス「良い家を買うために結婚するのか?」
日「。。。」
ス「俺は前に日本人の医者にも結婚について聞いたことがあるが、彼も40なのに結婚していなかった。理由を聞くと次々と説明してくれたが、結婚ってそんなに難しいか?俺にはわからん。君達の言っていることは理解できる、ただ分からない。結婚したければすればいいのに。」
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この結婚については実際のモリー先生とミッチのやり取りにも似たものがあったが、ミッチはひたすら
「仕事が忙しい」
ことばかり口にしていました。
これは日本人がどーの、という話ではなく、先進国全般の問題かなーと思います。
生活に余裕があり楽しみも十分にある現代では「生きる意味」だの「やりがい」だのが重視され、「まだ結婚したくない」という若者が増えている気がします。
それ自体はそんなに悪いことではないと思います。
けれどその結果、結婚や恋愛について考えることを後回しにする人も増えているのではないでしょうか。
ミッチもその一人で、今回スーダン人のおじさんに気付かされた僕もその一人です(笑)
そんな話でした、おわり。
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