全ての事故現場に点を打つマーカーマップ、ヒートマップ、エリアで事故数をまとめるクラスターマップ、バブルマップなど方法は多々あります。
今回はアメリカ、イギリス、フィンランド、日本の取り組みを比べて、どれが一番使えそうかを考えます。
(最終的には改良版でも作ろうかと考え中ですが、それはまた次回のお話。)
United States
まずはアメリカのニューヨーク。
ニューヨークではニューヨーク市警察:NYPD (New York city Police Department)が交通事故のデータを公開しています。
オープンデータと呼ばれるアレです。
事故の場所や被害人数など、27種類もの情報が2012年から全て公開済みでダウンロード可能です。
このデータを使ってヒートマップを表示しているサイトがCrashMapperです。
下図のように表示されます。
もっと拡大してみると
こんな感じです。
そこら中で事故が起きていることが分かるかと思います。
が、これではどの道が事故が多いのかよく分かりません。
時系列や事故の度合いなどから重み付けをすれば改善できるかもしれません。
二つ目はPulitzer Centerが公開しているRoads Kill Map。
Pulitzer Centerは世界の事故・事件データを収集し、報道機関などに提供する組織で、世界中の交通事故死亡者数のデータをまとめたのがRoads Kill Mapです。
先のニューヨークの物とは違い、世界全体でヒートマップを表示しています。
10万人中何人が命を落としているかという計算で国ごとに比較しているため、発展途上国で多く亡くなっている事が分かります。
また、選択した国の交通事故死亡者の統計データも閲覧できます。
これは日本のデータです。
死亡者の34.6%が歩行者ですが、これは先進国26ヶ国の中では上から二番目です。
大半の先進国が10-20%の中この値は。。。
三つ目がITOWORLDという会社が開発したITO-Road fatalities US。
アメリカで2001年1月から2009年12月の間に交通事故によって死亡した人数をマッピングしたサイトです。
データは国家道路交通安全局のもので、事故の場所と死亡した人の情報が可視化されています。
全体像は下図。
拡大すると
全ての事故をプロットするマーカーマップです。
もう少し拡大すれば見やすいですが、この状態だとかなりカオスです。
縮尺によって表示方法も変えた方が良いかなという印象です。
最後に四つ目が米国クレアモント大学院が開発したSafe Road Maps。
データは先程と同じ米国道路安全交通局のもので、2001年から2010年のデータが使われています。
指定した年数のデータを基にマーカーマップもヒートマップも表示できるという代物で、完成度はかなり高めです。
拡大縮小に合わせて自動でヒートマップをプロットしてくれるのですが、縮尺調整するたびに計算時間がかかるのが改善の余地ありかな、と感じました。
以上がアメリカの交通事故可視化マップのまとめでした。
次はイギリスのマップのまとめ
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