- 実効再生産数は数値目標として微妙
- 政府と専門家が提言内で暗に示唆している数値目標
- 緊急事態の解除条件
- PCR検査数増やしても緊急事態解除はできない
実効再生産数は数値目標として微妙
ドイツが毎日公表しているとかで謎の信頼を得ているこの数字ですが、直近20日間については実際の再生産数より低く見積もる可能性を日本の専門家達は指摘しています。
この数字は感染爆発を事前に検知するために活用されるべきなのに、直近20日間は低く見積もるんですよ。微妙すぎる。
日本の専門家達はこの数字より倍化時間(何日で感染者数が倍になるか)が指標として使えると提言内で示唆しています。
政府と専門家が提言内で暗に示唆している数値目標
テレビでは中々教えてくれないですけど、専門家提言資料にはたくさん数字が出てきます:
- 人工呼吸器やECMO(人工肺)より病床数が不足 (使用率
38.2
%, 東京100
%オーバー) - 軽症者の療養施設に関して39都道府県で
13000
室が利用可能だが地域別に見ると不足 - 空床数見える化に参加している医療機関は
46
%, 拡充必須 - 倍化時間
3
日を下回るとオーバーシュート傾向, 要緊急事態宣言 - 新規感染者数が
100
人を超えているとコントロールできない
いくつかの数字の根拠が曖昧なため、首相が宣言できるレベルではないです。
ただ、実効再生産数ではなく倍化時間を指標として緊急事態宣言を出したことでオーバーシュートを防げた。
陽性率ではなく新規感染者数を追うことで感染爆発リスクを回避してきた。
他国やメディアに惑わされず専門家が事実ベースで対策を講じていることは間違いないと思います。
緊急事態の解除条件
これも実は専門家提言に曖昧だが書いてある:
数字は適当ですが、例えば下記4つが専門家提言から読み取れる日本の指標(KPI)です。
指標 | 条件 | (地域ごとの)緊急事態 |
---|---|---|
新規感染者数 | e.g. 50人以上の場合 | 発動 |
倍化時間 | e.g. 3日以下の場合 | 発動 |
病床使用率 | e.g. 50%以下の場合 | 解除 |
空床可視化参加率 | e.g. 80%以上の場合 | 解除 |
病床使用率については政府資料よりhttps://www.stopcovid19.jp/が分かりやすい: